2019年07月21日 19:09更新
新潟県のナスの作付面積が全国1位であることをご存じだろうか?新潟には地域独自に発展した「在来品種」も多く存在している。この在来品種のナスの認知度を広め、収穫量や販売量の底上げを全県あげて取り組もうと「NIIGATAナスサミット」が21日、はじめて上越市で開かれた。
丸ナス系。十全ナス系。鉛筆ナス系。中には白いナスも……。
十全ナス
丸えんぴつナス
えんぴつナス
あるるん畑の店頭には、県内に存在する在来品種のナスを広く知ってもらおうと在来品種のナス約20種類が展示された。このNIIGATAナスサミットを企画したのは「上越丸えんぴつナス研究会」。
相澤誠一会長は「上越丸えんぴつナスの研究会を立ち上げたものの、なかなか世に出ない。在来のものは形が少しずつ崩れていたり規格にはまらない。これを何とかしたいと悩んでいたが、ほかの地域も悩んでいることがわかった。なら一緒にやろうと声掛けしあう機会を作ったのがこのサミット。」と話す。サミットには県内の生産者やJAの関係者など60人が参加。講話ではにいがた在来作物研究会の小田切文朗会長がナスにまつわる文献や県内の在来品種のルーツ、生産状況などについて説明した。小田切さんは新潟県はナスの作付面積が大正後期から全国1位であるにもかかわらず出荷量は低く、さらに県外産のナスが県内に出荷されているデータを示した。
この後、参加者は県産ナスの発展にむけたパネルディスカッションや、上越丸えんぴつナスの生産現場の現地視察を行った。今回のサミットはプレ大会という位置づけで主に生産者同士の合意形成が目的だった。実行委員会によると来年は本大会を開催し、バイヤーや販売店を招いて本格的に在来品種の消費と認知度拡大を目指していく方針。相澤会長も「これはきっかけになれば。なんとか前出れるよう、人に知ってもらえるようなナスの産地になれば。生産者自体が発信していくことが大事。」と話していた。
※ご覧の記事の内容は2019年7月22日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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