2019年07月19日 19:53更新
上越市柿崎区にある浄善寺の本堂が国の登録有形文化財に登録される見通しとなった。柿崎区柿崎にある浄善寺は、明治30年に火災で焼失したものが昭和3年に建て直された。浄土真宗の寺院だが、外観はインドのパゴダ様式となっている。建築は当時としては最先端技術であった鉄骨鉄筋コンクリート造りを採用し、耐火性を高めている。寺を作ったのは探検家でもあった僧侶、大谷光瑞。浄善寺の長井順一住職は「光瑞を含む大谷探検隊がアジアに行き、建築文化を学び国に持ち帰った。木造の本堂は町の大火で燃えたため、次は燃えない寺を造るため、当時日本としては珍しいコンクリート造りを用いた」と話す。本堂内部は一切柱を使わず、照明もインド様式。椅子席は当時の日本にはめずらしいもので、浄善寺が初めてともいわれている。長井住職は「日本では正座するのが当たり前だった。今の本堂は椅子に座った時に目線が丁度良くなる配置になっている。これも海外の文化を取り入れたもの」と話す。
新潟県によると、浄善寺を含む県内27件の建造物を登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申する予定で、答申後に行われる官報告示をもって正式決定となる。これにより県内に所在する登録有形文化財は506件になる。
※ご覧の記事の内容は2019年7月19日(金)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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