2019年06月12日 15:51更新
特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、12日、上越警察署は上越信用金庫 稲田支店に感謝状を贈った。
感謝状が贈られたのは、上越信用金庫 稲田支店で窓口を担当している係長、杉田陽子さんと、支店長の中島睦彦さん。
警察によると、6月4日、市内に住む70代の女性が口座から250万円を引き出した。その時対応した杉田さんは、高額だったため使い道を尋ねたところ、女性は「家のリフォーム代金」と答えた。しかし、話しを続けたところ、「警察からの電話で詐欺グループのリストに名前が載っている」と言われ、被害に遭わないよう預金を消費者センターに預けるよう指示されていたことが分かった。
店では詐欺と疑い、直ちに警察に通報した。杉田さんによると、この女性とは以前にも窓口でやりとりがあり、今回気持ちを打ち明けてもらえるように会話をした。
杉田さんは「『変な電話がかかってきていない?』と声をかけ、『ない』ということで払い出しに応じた。しかし、そのあと女性が『私とあなただけの話しに…』と経緯を話し始めた。不安な中、来店して本当のことを話してもらい、ありがたい」と、当時の状況について振り返る。
今年、上越警察署管内では特殊詐欺の被害が2件、被害額は527万円になっている。その一方で、金融機関などが被害を防いだのはこれで3件目、金額にして316万円。上越警察署の礒野宏三署長は、「特殊詐欺の発生よりも抑止の件数が多い。金融機関などによる被害防止の協力は本当に助かります」と感謝した。
※ご覧の記事の内容は2019年6月12日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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