2019年03月17日 18:57更新
江戸時代から明治時代にかけ日本海で活動した商業船、「北前船」を題材にしたミュージカル「北前ザンブリコ」が17日、上越市で上演された。ミュージカルの最後には、船乗りによって伝えられた民謡、「米大舟」を地元の児童が披露した。
ミュージカルは、北前船の歴史や文化について興味を持ってもらおうと上越市が企画した。披露したのは、秋田県を拠点に活動し全校各地で公演をしている劇団「わらび座」。17日が最後の公演となった「北前ザンブリコ」は、日本海の荒波を命がけで越えていく北前船の船乗りの物語。物語の中では、北前船が荷物を運ぶだけでなく人の思いや命を繋ぐ仕事だということのほか、夢を持つことの大切さなどを歌や踊りで表現している。上演終了後、出演者の一人、三重野 葵 さんは、「千秋楽という記念日を温かい雰囲気の中終われた。夢を持つこと、正々堂々と生きること、命の尊さが少しでも伝われば」と話していた。
ミュージカルの最後には、北前船の船乗りが伝えたとされる民謡「米大舟」を上越市立八千浦小学校の3年生28人と地元の保存会が一緒に披露した。
鑑賞した人は、「素晴らしい舞台だった。少ない人数なのに迫力があった。命の大切さや夢がつながることを見ていて感じた。」と笑顔で話した。
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