2017年03月02日 18:28更新
冬の道路除雪に警鐘が鳴っている。上越市の市道除雪にあたるオペレーターの高齢化が進み、若手の確保が喫緊の課題となっている。
上越市では毎年5月にそのシーズンの道路除雪に携わった建設業者にヒアリングを行ない、次年度以降の除雪対策に繋げている。その中で今、除雪オペレーターの高齢化が深刻な問題となっている。
市の調べによると、去年5月の段階で、市の道路除雪をするオペレーターの数は約780人。そのうち60歳以上の人が占める割合は全体の22%にのぼる。また、ある山間地の区では47%と5割近くまで高齢化が進んでいる。
上越市の寺田秀男 雪対策室長は「あと10年以内に市全体で2割、約170人のオペレーターがいなくなる。新たに携わる人がいなければ市道除雪が難しくなる」と警鐘を鳴らしている。
一方、若年層にあたる10代、20代のオペレーターは全体の6%しかいない。市のヒアリングでも
建設業者が求人を出しても応募がほとんどない状況だということ。
市では若年層のオペレーター確保に向け、来年度予算案で新たにオペレーターの資格取得を希望する40歳未満の人に対して、補助金を交付する事業を盛り込んだ。
補助の対象は大型特殊自動車免許と運転技能の講習の2つで1人につき、5万円を限度に資格取得にかかる経費の2分の1を補助する。
寺田室長は「補助事業が雇用促進に結び付くかを状況を見極め、今後継続していきたい」と話している。
この事業が盛り込まれた上越市の新年度予算案は会期中の市議会3月定例会で審議される。
※2017年3月2日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~