2017年03月01日 16:31更新
去年8月、岩手県が管理する二級河川が氾濫し、福祉施設の利用者が亡くなったことを受け、上越市では洪水の被害を減らすための対策を進めることになった。
これは28日にひらかれた、二級河川を管理する新潟県の他、上越市や上越消防などでつくる協議会で決まった。二級河川とは2つ以上の都道府県にまたがる一級河川とは異なり、都道府県を単独で流れる川で、管理も各都道府県がすることになっている。
一級河川では水害の被害を減らすための対策が進められる中、去年8月、岩手県の二級河川の小本川(おもとがわ)が氾濫し、福祉施設の利用者が亡くなった。
上越市にある二級河川は、柿崎川、桑取川、名立川、一部が市内を流れる鯖石川の計4つの水系で、長さは約130㎞。
(写真提供:上越地域振興局 柿崎川河口)
6年前の平成23年7月、柿崎川の上流で水があふれ、吉川区で田んぼが水につかるなどの被害が出た。こうした状況を受け、二級河川でも水害の被害を減らすための対策を進めることになった。
対策は施設の整備と、住民に避難情報を伝えるための体制づくり、ハードとソフトの両面から取り組む。施設の整備では、堤防を高くするほか、堤防が川の水で削り取られないため斜面の強化などを進めることになった。
また情報伝達では雨が降る量や川の水位など避難するための情報を市民のスマートフォンなどに配信する仕組みを整える。
協議会では梅雨などを迎える6月までに、それぞれの川の状況に合わせた対策について話し合うことになっている。
※2017年3月1日 ニュースLiNKで放送 18:30~