2019年02月22日 09:30更新

くわどり湯ったり村を経営する第三セクター「リフレ上越山里振興株式会社」が平成23年度から債務超過となっていることを受け、上越市は1億2,000万円の資本金を600万円に減資することで累積欠損金を減らし、今後3年間で経営を改善するよう求めていく方針を打ち出した。21日に開かれた上越市議会文教経済常任委員協議会で報告された。リフレ上越山里振興はくわどり湯ったり村、ヨーデル金谷などを運営する上越市の第三セクター。資本金は1億2,000万円で、市はその88％にあたる約1億530万円を出資している。会社の財務状況は去年3月期で資産総額2,945万円に対し、負債総額が9,169万円と6,223万円の債務超過となっていて、債務超過は平成23年度から続いている状況。

こうした状況を受け、市は資本金1億2000万円を600万円に減資し、累積欠損金を減らす方針。一方で平成29年度の売り上げが1億5693万円、経常利益206万円とするなど、ここ3年間は黒字を維持していることから、今後3年間の経営改善計画にもとづき、経営の状況を見極めていく方針。これ以降に市の財政的なリスクが解消されない場合は会社の清算や民間売却に向け抜本的改革を検討するとしている。

くわどり湯ったり村では新年度からの経営改善計画に先立ち、これまで3年半不在だった支配人を去年10月に配置し、組織体制を強化したほか、宿泊客の確保に向けて長野県へのアプローチ、さらに直江津、高田方面に宴会やレストラン利用の営業活動に取り組んでいるという。来週26日には会社の臨時株主総会が開かれ、減資の特別議決が行われる予定。