2019年02月08日 09:18更新
県立高田農業高校の生徒が7日、上越市牧区で雪下ニンジンの収穫を体験した。普段は食品加工を学ぶ生徒たちだが、この体験にはあるミッションがある。
収穫を体験したのは、高田農業高校食品加工コースの2年生18人。ニンジンは地元の農事組合法人「あかり」が栽培した。この日の積雪は1m50cmほど。
ニンジンは去年12月から2か月ほど雪の下で保存されていた。
「あかり」の代表理事、太田庄治さんは「雪の下に入れるとニンジンのでんぷんが糖分に変わる。食味もよくなり、ニンジン臭さもなくなる。雪下ニンジンは土から抜けにくく、ニンジン自体を引っ張るので大変」と、説明した。
「あかり」のニンジンは、あるミッションのために栽培されている。その多くが去年秋に収穫され、雪室で保存されたあと、食品加工コースの3年生がJAえちご上越と共同でニンジンドレッシングを開発。このほど完成したばかりだ。ニンジンに白みそをあわせ、まろやかな味に仕上がったという。
そして、このドレッシングのPRを2年生が担当することになり、まずは生産現場を知ろうと収穫体験をした。2年生たちはさっそくニンジンを洗い、試食した。
生徒からは「甘い」「ニンジン嫌いだけれど食べられたので、ニンジンが好きな人も嫌いな人も食べてもらえるよう売り込みたい」と話した。
「あかり」の代表理事、太田さんは「中山間地は人口が減って若者の声がなくなった。若者の声が聞けて元気をもらった」と高校生たちの訪問を喜んだ。
雪室人参ドレッシングまろやか白味噌味は600円(税込)、JAえちご上越のあるるんの杜で9日から販売される。
※ご覧の記事の内容は2019年2月8日(金)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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