2018年12月14日 09:38更新
妙高高原地域で観光客が好むような景観をつくり、集客力を上げる方法をまなぶ勉強会が13日、赤倉ホテルで開かれた。
勉強会は、妙高戸隠連山国立公園連絡協議会が、公園周辺の住民や旅館の経営者などを対象に開いた。テーマは、観光客のすくない夏場の活性化。講師は、全国の観光地で景観づくりに携わっている東京大学名誉教授の堀繁さんが務めた。
掘さんはまず、日本一の温泉街といわれる草津温泉を例に上げ、町のいたるところにベンチが設けられていることを紹介し、観光客を誘う姿勢の表れだと説明した。
堀さんは「誘う形はプラス評価。拒む形はマイナス評価。ベンチを置くと『どうぞお座りください』と誘い、置かないと『ゆっくりくつろぐと思うな。さっさと行ってくれ』と拒む形になる。赤倉と草津の違いはそこだ」と指摘した。
さらに、具体的なアイデアとして建物の戸口をあける、ノレンをかける、縁台をおくなど、ひと手間かけることで観光客の評価が上がることも紹介した。そのうえで、観光客を誘う姿勢を店構えや休憩スペースに応用すれば、街の魅力はさらに増すとした。
講演を聞いた地元の区長は「地域住民が感じ行動起こすことで景観が変えられる。区民で考え春からできるところからやっていきたい」と話していた。
勉強会のあと参加者は赤倉のメインストリートを歩きながら景観整備のアイデアを出し合っていた。
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