2018年11月19日 18:03更新

日本財団は、このほど全国の小学生が調べた北前船についての冊子を完成させた。中には、上越市立国府小学校の5年生が調べた内容も掲載されていて、19日に児童に配布された。

完成した冊子は「北前船こども調査団2018」。日本財団がすすめる子どもプロジェクトの一環として作られた。プロジェクトでは、北前船の寄港地ごとに地元の小学生が、船が運んだ品物や地域に及ぼした影響を調査。新潟県からは、直江津地区の国府小学校の5年生が参加し、八坂神社の参道の石が福井県から運ばれたことや地元の民踊、「米大舟」が山形県酒田市から伝えられたことを調べ、報告した。

冊子は、Ｂ5サイズで23ページあり、国府小学校をふくむ15校の報告が掲載されている。このほか、北前船がどこに何を運んだか一目でわかるようになっている。

児童からは「ほかの地域の北前船のことが載っていて勉強になる」「北前船の学習を通じていろいろ知ることができた」といった声が聞かれた。

 これまで5年生の講師を務めてきた郷土史に詳しい佐藤和夫さんは、「北前船を調べるとその地域のことが見えてくる」「冊子を見てほかの寄港地と直江津を比べ地元の良さを発見してほしい」と話していた。

なおこの冊子は上越市を通じて市内のすべての小学校に来月配布されることになっている。

※ご覧の記事の内容は2018年11月19日（月）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間19日19:00～26日19:00まで）