2018年10月16日 17:01更新
秋の行楽シーズンに入り、キノコの食中毒にならないよう正しい知識を学ぶ講習会が16日、上越市頸城区大池いこいの森ビジターセンターで行われた。
講習会は上越食品衛生組合と上越保健所が毎年開いているもので約50人が参加した。講師には日本菌学会の滝沢博さんが招かれた。
滝沢さんは自分で採ったキノコ170種類を並べ、毒のあるもの、味の良いもの、毒はないがおいしくないものの3つに分けた。その上で、毒キノコの見分け方を説明した。
写真中央下:スギヒラタケ
これはスギヒラタケ。古い杉の切り株などに多く見られる。昔から、食用として知られていたが、数年前から急性脳症との関連が指摘され、亡くなる人も出たことから、現在は毒キノコとして扱われている。
写真中央:ツキヨタケ
これは上越地方でよく見られるツキヨタケ。主にブナの枯れ木に生えるが、シイタケと間違われることが多く、県内ではキノコによる食中毒被害の6割以上を占める。
滝沢さんは「1つの特徴で判断するのではなく、必ず複数の特徴を確認してほしい」と呼びかけた。
キノコによる県内の食中毒は昨年4人、おととし20人が被害に遭った。毒があるかどうか判断できないキノコは絶対に「採らない」「食べない」「人にあげない」。
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