2017年01月11日 15:42更新
小正月の縁起物として古くから親しまれている「ちんころ」が、上越市吉川区の菓子店で販売されている。
米粉を練ってつくる「ちんころ」は子犬のことで、五穀豊穣を願って神棚や玄関に飾られる。大きさは4cmほどでイヌ、ウサギ、ヒツジ、タコ、今年の干支「トリ」、さるぼぼの全部で6種類。ひびが入るほどその年は豊作になると言われている。
吉川区にある小浜屋菓子店(おばまやかしてん)では今月7日から、店主の中村 崇さんを含め、家族3人で一つ一つ丁寧に「ちんころ」をつくっている。
吉川区ではかつて、冬に農家が作ったわら細工や日用品などを売る節季市(せっきいち)が開かれ、そこで「ちんころ」が売られていた。現在、節季市はなくなったが、小浜屋菓子店では、地域に古くから伝わる風習を守ろうと、毎年この時期に製造・販売している。
「ちんころ」は6個入りで900円(税込)。地元だけでなく、新潟市や長野県からも注文があるという。電話で予約をすれば2月中旬ごろまで購入することが出来る。
※2017年1月12日 ニュースLiNKで放送 18:30~