2018年05月31日 05:30更新
火打山に生息する特別天然記念物のライチョウをテーマにした講座が、30日妙高市で開かれた。保護のためには生態を明らかにすることが欠かせないと訴えられた。
講師は、火打山のライチョウの生態を調べている国際自然環境アウトドア専門学校の長野康之さん。長野さんは、火打山のライチョウが国内でもっとも北に生息していると紹介したうえで、その数がここ数年20羽程度で推移し、絶滅が心配されるレベルだと説明した。
これまでは、火打山のライチョウは孤立しているという見方もあったが、長野さんによると、約20㎞離れた北アルプスと行き来している可能性もあるという。それを確認するためにも、登山者や一般市民からの目撃情報に期待していた。
講座では、火打山の山頂付近でシカやイノシシが写っている映像も紹介された。これはライチョウの生存を脅かす危機につながるという。
長野さんは、「ライチョウを守ることは妙高の自然を守ること。温暖化対策としてのアイドリングストップなどできるところから行動することがライチョウの保全につながる」と訴えた。
なお、妙高市ではライチョウの生態を解明するための資金を集めるクラウドファンディングを実施中。https://www.satofull.jp/static/projects/city-myoko-niigata/01.php
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