2018年04月13日 13:15更新
火祭りで知られる妙高市の関山神社の社殿などが、このほど国の登録有形文化財に正式に認められ、13日に関係者に登録証が手渡された。
登録証を受け取ったのは関山神社の氏子総代、内田正三さんなど3人。神社の社殿をめぐっては、氏子をはじめ、地元住民が長年にわたり登録を働きかけてきた。内田さんは「働きかけて7年。人生で最良の日」と喜んでいる。
今回登録されたのは、社殿と呼ばれている「本殿・幣殿・拝殿」と、御神体が納められた「宮殿(くうでん)」のふたつ。
妙高市教育委員会によると、「本殿・幣殿・拝殿」は、神道と仏教をあわせて信仰していた200年前、1818年に、この地にあった宝蔵院が、老朽化していた関山権現社を建て替えたもの。
「宮殿」は、さらに30年ほど古い建物で、造られた当時は宝蔵院のご本尊が、おさめられていた。
登録にあたっては、神道と仏教が結びついた神仏習合の形式を残している点や、妙高山信仰の中心的存在という点が評価された。関山神社では、社殿が建てられて200年になるのを記念して6月2日と3日に神社が所蔵する文化財を一般公開する予定。
その中には6世紀後半、朝鮮半島から伝わった観世音菩薩像(かんぜおんぼさつぞう)も含まれる。地元では、今回の文化財登録が社殿再建200年と重なったことで注目が集まるものと期待を寄せている。
妙高市内の登録有形文化財には、この他に万内川の砂防堰堤などがあり、今回の関山神社の社殿を含め17件になった。
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