2018年01月31日 09:45更新
雪室文化や雪室食材の普及を目指すプロジェクトが、上越妙高駅西口にある商業施設フルサットの脇に簡易雪室を設け、雪の解け具合を確認する実証実験をはじめた。30日にはそのコンテナに雪を入れる作業が行われた。
雪室コンテナが設けられたのは道路を挟んだフルサットの前。雪室推進プロジェクトが、コンテナに詰めた雪の解け具合を調べる実証実験として、雪だるま財団に委託した。
コンテナは縦横2.5m、長さ6mあり、約10トンの雪が入る。コンテナの壁の内側には住宅などに普及が進むアルミふく射シートと、断熱アルミふく射シートの2種類が埋め込まれている。さらに木枠を使って空気の層ができるようになっており、魔法瓶のように保温性が高い構造になっている。
雪だるま財団によると、従来の雪室コンテナを使用すると、雪解け後の春から2か月ほどですべて解けてしまうという。この簡易雪室を使用すれば雪解けを半月以上延ばすことが可能になると見ており、2種類のふく射シートの違いによる解け具合などを2年間の計画で調べていく。
財団のチーフスノーマン 伊藤親臣さんは「雪室の活用方法は、食品だけでなく医薬品などの貯蔵もできる。上越は雪を活用できる地域にならなければいけない。雪が活用できることを多くの人に知ってもらいたい」と話している。
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