2017年11月30日 12:04更新

本格的な雪のシーズンを前に、県や上越市は消雪用に地下水を使用する事業者や市民に対し、過度な使用を控えるよう注意を呼びかけている。

毎年冬になると、雪を解かすために欠かせないのが地下水。使用しすぎると、地層が縮み地面が下がる“地盤沈下”が発生する。この状態が進行すると、建物が傾いたり、壁や配管に亀裂が入ったりするおそれもある。県は地下水の量を測る観測井戸の水位が一定量を下回った場合、注意報や警報を出して、くみ上げる量を減らすよう呼び掛けている。

上越市では平成21年から6年連続で地盤沈下警報が出るなど深刻な状態が続いていたが、昨年・おととしは小雪で警報は出なかった。平成27年から1年間で最も地盤が沈んだのは上越市下門前で0.3㎝。その前の年は、子安で最大で2㎝沈んだことが確認されているが、沈み方は緩やかになっている。

29日、上越市内で地下水をくみ上げる設備を持つ事業所や市民を対象に研修会がひらかれ、市と県の職員が地下水を節水するよう協力を呼びかた。