2025年03月26日 08:18更新
来月1日から始まる春の火災予防運動を前に、福祉施設で火災が発生し職員が逃げ遅れたことを想定した消防訓練が24日(月)、上越市とよばの特別養護老人ホーム「悠久の里」で行なわれました。
訓練は、施設の2階にある調理室から出火した想定で行われました。参加したのは上越南消防署の消防隊員25人です。
はじめに施設の職員が消防に通報したあと、利用者を施設の外に避難させました。
消防車5台が到着すると、はしご車を使い逃げ遅れた職員を救助しました。
また、意識のない職員に見立てた人形を使い、ロープで縛って2階から地上に降ろしました。
悠久の里 関原礼敏 施設長
「消防の助けがないと避難をすべて行うのは難しい。連携を高めて毎年積み重ねていくことで、万が一起こった時に冷静に対処していきたい」
上越南消防署 保坂達也 署長
「施設の人の避難を見ていてスムーズに避難できていた。施設の人の避難誘導を優先して無事に避難してもらう。万が一逃げ遅れた人がいれば1秒でも早く救助する」
上越地域消防局によりますと、今年管内で発生した火災は23日まで2件で、去年の同じ時期と比べて8件減っています。消防では毎年この時季は空気が乾燥し、野焼きによる火災が多く発生しているため、火の取り扱いに注意を呼び掛けています。
上越南消防署 保坂達也 署長
「容易な考えでたき火や火入れなどはやめてほしいと強く訴える。火災は一人ひとりの心がけで防げる災害。情報を共有しながら火災予防を取り組んでいきたい」
春の火災予防運動は来月1日から7日まで行われます。
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