2017年11月27日 17:43更新
27日 上空から撮影したいもり池
妙高市池の平にある「いもり池」で、3年前から行っている外来植物スイレンの駆除作業の効果を調べるため、10年ぶりに池の水を抜いて調査が行われている。
いもり池の水抜きは10月30日から始まり、11月27日現在、水量は半分ほどになった。池では10年ほど前から外来植物のスイレンが繁殖し、在来種の生息を脅かし問題となっている。対策として妙高市と環境省は3年前から駆除作業を始めた。池の水を抜いての調査は、これまでの駆除作業の効果や、根が張っている深さを確かめるためで、池の水が抜かれるのは約10年ぶり。
作業員は池の中に入り、スコップを使ってヘドロやスイレンの茎を除けながら根を掘り起こした。作業を進めると、男性の背丈近い大きさのものや、大きく広がって横に根を張るものが発見された。
この調査は今月22日にも行われており、前回の調査では7か所、今回の調査では3か所で根を掘り起こした。
妙高高原自然保護官事務所の桑原大さんは「根の張り方を見ると、思った以上に張っている印象がある。いくつかの場所を比較して、どういうところで根を張るか確認したい」と話す。
外来植物のスイレンは繁殖力が強く、葉が広がる特徴があり、いもり池の在来植物が育ちにくくなるという。事務所では今回の調査からスイレンの根の体積や張り方を分析して、来年以降の対策に生かしていくことにしている。
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