2025年02月14日 16:49更新
ワインの熟成に欠かせない雪室に雪を入れる作業が14日(金)、上越市北方の岩の原葡萄園で行われました。今年は雪が少なく作業を遅らせたものの、先週まとまった量が降り十分な雪を確保できたということです。
岩の原葡萄園では、ワインを熟成させる石蔵を冷やすため、雪の冷気を活用しています。 これは創業者の川上善兵衛が、冷却設備がなかった100年以上前に考えたもので、現在もその仕組みが受け継がれています。
今年の雪入れは、2月に入るまで雪に恵まれなかったため、例年よりも1週間遅らせました。先週からはまとまった雪が降り、岩の原葡萄園周辺のきょうの積雪は140センチです。
岩の原葡萄園によりますと、雪が少ない年は牧区からトラックで雪を運んでいますが、今年は3年ぶりに敷地内の雪だけで、十分な量のおよそ300トンを確保できたということです。
岩の原葡萄園 製造部長 上村宏一さん
「少し降りすぎ。畑のブドウ棚の高さ2メートル30センチある。これから50センチくらい降ると棚の設備の被害も」
石蔵は雪室を活用することで、夏の時期もワインの熟成に適した気温18度以下、湿度70~75パーセントに保つことができます。石蔵では赤ワインの「ヘリテイジ」や「深雪花」などの原酒およそ4800本分を貯蔵し、1年4か月間熟成させます。熟成したワインは今年6月に瓶詰めをして、秋以降に販売されます。
岩の原葡萄園 製造部長 上村宏一さん
「雪を使ってワインの熟成に適した温度にできることは恵まれた、雪電熱を使ったエコな熟成。丁寧に醸造され、熟成されたワインを皆さんに楽しんでもらいたい」
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