2025年02月07日 16:13更新
妙高高原駅の電車の乗り降りについてです。駅にはホームが2つあり、階段を使って行き来します。
主に利用しているのはスキーなど大きな荷物を抱える外国人観光客やお年寄りで、市では利便性を高めるため、エレベーターの設置を検討してきましたが、資材の高騰などを理由に断念していたことが分かりました。代わりに改札があるホームの一部を広げて、階段を使わずに乗り降りする方法が検討されています。
妙高高原駅にはスキーやスノーボードの板などを持った外国人観光客が電車から降りてきます。
オーストラリアからの観光客
「休みで2人の子どもと夫でスキー、スノーボードに来た。階段でベビーカーや荷物を運ぶのはとても大変」
妙高高原駅にはホームが2つあり、改札がある1番線、線路を挟んで2番線と3番線があります。2番線、3番線と改札を行き来するには、階段を使う必要があります。
駅を主に利用しているのはスキー場を訪れようと大きな荷物を抱える外国人観光客や地元のお年寄りです。妙高市は駅の利用者の要望を受け、9年前の2016年、エレベーターの設置を計画しましたが、工事費が予算を超え、断念しました。
しかし、5年後の2021年、国や県からの補助金や支援金が活用できるようになり、設置に向けた計画が再び進んでいました。こうし中、おととしエレベーターを設置する場所の地盤が弱く、追加の工事が必要なことが分かりました。このため市は工事費を見直したところ、資材の高騰も影響し、当初の3倍、およそ14億円にのぼることが分かりました。
妙高市役所 岡田雅美 課長
「当初、見込んでいた予算よりも見積もりをしたところ、3倍近く経費がかかる。エレベーターについては見直しを行い、1番ホームを延ばすことでそのまま2番線から外に出られるようにする。金額についてはエレベーター設置よりも安価で済むと考えている。
市では計画を変更しエレベーターの代わりにホームを広げる方法をえちごトキめき鉄道と相談しながら検討しています。具体的には250メートルほどある1番線ホームのうち60メートルほどを2番線ホーム側に広げます。これにより2番線ホームの電車は階段を使わず1番線から乗り降りできるようになります。
2番線はしなの鉄道の車両が乗り入れています。工事の開始時期は検討中ですが、完了は再来年度を目指すということです。
妙高市役所 岡田雅美 課長
「1年中、外国人のお客様が来ることができるようにより利便性を図っていく。日本国内はもとより海外からも多くのお客様が来ることができる玄関口を目指していきたい」
一方、3番線にはえちごトキめき鉄道の車両の7割が止まり、改札と行き来するには引き続き階段を使います。このため車両をなるべく1番線に止められるようダイヤの見直しが行われることになっています。
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