2025年01月27日 10:49更新
妙高だからできるオンリーワン
雪を活用してジーンズの製造販売を手掛ける妙高市姫川原のマルニジーンズで、雪にさらして藍色を深めるための作業がこの冬も先月下旬から始まりました。地元の魅力について調べている新井北小学校の児童が23日(木)、作業を初めて体験しました。
ジーンズの雪さらしはマルニが毎年、冬に会社の裏にある敷地で行なっています。ジーンズはあらかじめ糸に付いたのりを落とすため、地下水に1時間ほどつけておきます。地下水には鉄分が水道水と比べて7倍ほど多く含まれているということです。ジーンズは雪に2時間ほどさらします。
マルニジーンズ 西脇謙吾 代表取締役社長
「地下水の鉄分というのが天然藍染めの染料に反応して、より青が鮮明になっていく」
この日は地元の魅力を調べている妙高市立新井北小学校3年生48人が、ジーンズの雪さらしを初めて体験することになりました。児童は去年の春、マルニを訪れ、雪さらしの話を聞いています。はじめにジーンズを地下水につけました。
続いて雪さらしをしました。雪は30センチほど積もっています。
マルニジーンズ 松井智彦 さん
「雪にさらすことで(生地の)目が締まり生地感、質感が出る。それが相まって丈夫さにもなってくる。長くはくと、いい風合いに変わっていく」
児童
「思ったより楽しかった。ジーンズを投げるところや、見るところ」
「『こんな感じでするんだな』と初めて見て学んだ。(水につけて)少し柔らかくなった」
また、この日はジーンズを雪の中に埋める「雪下ジーンズ」を試すことになり、児童は見学しました。西脇謙吾社長はジーンズの藍色が薄くなり、独特の色合いになるのではと期待しています。
雪下ジーンズは、3月中旬に取り出すことにしています。
マルニジーンズ 西脇謙吾 代表取締役社長
「雪を1つの資源として活用できたら地域としてもすばらしい。製品を加工する上で雪を使う。(児童から)喜びが感じられた。良かったと思う」
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