2024年12月26日 08:34更新
全国の郵便局がカタログやWEBで販売している年賀はがきのデザインに、上越市の障がい者就労支援施設「土の香工房」で働く利用者が描いた作品が採用されました。
これが全国の郵便局で配布されている、年賀状カタログに掲載されている年賀状です。
デザインしたのは、土の香工房で農業や食品加工の仕事をしている20代の女性です。干支をイメージしてタブレット端末を使って描きました。県内の施設から採用されたのは初めてだということです。
土の香工房 近藤奈穂美さん
「多くの人に見てもらえてよかったと喜んでいた。ヘビがハートの形、心温まる感じで新年を迎えられたらというイメージ」
また土の香工房の別の利用者で40代の女性は、先月行われた全国の就労支援施設などに配布されている業界紙主催のイラストコンテストに応募し、57作品の中から選ばれて入賞しました。テーマは「パーティ」です。A4サイズの紙にペンを使って、オクラやカエル、カタツムリなどが踊っている様子を描きました。
土の香工房 近藤奈穂美さん
「夏、暑い中、オクラの収穫を頑張った思い出。オクラを収穫した人しか分からないようなかわいい形のオクラなども。入賞した喜びは大きかったのでは」
(左)20代女性の作品 (右)40代女性の作品 テーマは「つながる」
ふたりは今年9月に開かれた「新潟県障害者技能競技大会」の絵画部門にも初めて出品し、40代の女性は3位に、20代の女性は奨励賞を受賞しました。ふたりとも仕事のかたわら趣味で絵を描いています。
40代女性が描いた施設の通信
施設では、利用者の個性や特技を生かしていろいろなことに挑戦してもらうなかで、仕事以外にも楽しみややりがいを見つけてほしいと話しています。
土の香工房 近藤奈穂美さん
「働くことの支援は大事だが、その人の生活やこれからの人生の中で働く以外のところも大事。チャレンジする場面を応援したい」
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