2017年11月18日 19:18更新
県立高田農業高校の生徒と上越市内の農業経営者との初の交流会が18日、高田公園オーレンプラザで開かれた。
交流会は高田農業高校の生徒に、地域農業への理解を深め、将来上越市内での就農を考えるきっかけにしてもらおうと上越市が初めて企画したもの。高田農業からは1、2年生14人が参加。一方、地元の農業経営者側は4組。個人の認定農家、大規模水稲農業を営む法人、イチゴの生産法人、野菜の大規模栽培に向け法人を立ち上げたばかりの経営者など参加した農業経営者のジャンルは全く異なる。
それぞれの経営スタイルや理念が紹介された後、参加者は4つのグループにわかれて、意見交換を行った。
経営者たちは人生の先輩として、農業分野での進学・就職後に大切なことは何か、進路のアドバイスを生徒たちに伝えていた。
また生徒の中から経営者に対して具体的に、「コシヒカリを作らず、産業用米を作っているのはなぜか?」「個人経営と法人経営のメリット・デメリットの違いは何か?」など、今後の将来を見据えた質問もうかがえた。
参加した2年生のうち、家業の農業を継ごうと考えている生徒は「いろんな話を聞いて、『好きなことをやること』が一番頭に残った。将来に生かせれば。これから父や農業と向き合い、いずれは上越の農業を担っていく、いろんな人と支え合って、地域の自然と農業を守っていきたい。」と力強いメッセージを話した。
上越市の新規就農者は1年におよそ30人でそのうちの7割は独立ではなく、法人に就職している。市では将来の担い手育成に向け、今後もこのような交流会を開いていく考え。
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