2024年12月05日 18:07更新
不登校の中学生を受け入れる「学びの多様化学校」、いわゆる「不登校特例校」について、上越市教育委員会は2年後の令和8年4月の開校を目指していることが分かりました。校舎は今年度で閉校する上越市立諏訪小学校を活用する方針です。
これは5日(木)に開かれた、上越市議会文教経済常任委員会で明らかになりました。
「学びの多様化学校」、いわゆる「不登校特例校」は不登校の子どもたちの個性に合わせて柔軟なカリキュラムを組めるのが特徴で、文部科学省が各都道府県に設置を進めています。
上越市では、全国と同じように不登校の児童生徒が年々増えていて、昨年度は小学生が140人、中学生が264人、合わせて400人ほどになり、これまでで最も多くなりました。
こうした状況を受け、上越市教育委員会は「不登校特例校」を令和8年4月に開校させたいとしています。受け入れるのは市内の中学生です。校舎は今年度に閉校する上越市立諏訪小学校を活用する方針で、上越市立雄志中学校の分校になります。生徒数は1学年あたり6人から8人程度です。
教育委員会によりますと、募集人数は最大で24人程度となり、想定では入学希望者の数が定員を超える見込みです。定員を超えた場合は面接などの審査を行い、入学する生徒を決めることにしています。
「不登校特例校」は全国に35か所ありますが、県内にはまだありません。
上越市教育委員会 学校教育課 小林秀智 課長
「個別指導が主体になるので(1学年)8人程度が教員にとって限度。今後、小学校については中学校の多様化学校の状況をみて考えていく」
「不登校特例校」の開校は来年3月に開かれる上越市議会の定例会を経て正式に決まる見通しです。
なお、「不登校特例校」の職員数は7人です。このほか養護教諭や学校訪問カウンセラーが相談やサポートをするということです。
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