2024年12月02日 17:43更新
将来のエネルギー資源として活用が期待されている「メタンハイドレート」について学ぶ出前授業が2日(月)に上越市立大潟町小学校で開かれました。
この授業は、海岸から約40キロ離れた直江津沖の海底に存在するメタンハイドレートについて関心を持ってもらおうと、新潟県が上越市内の小学校を対象に2年ほど前から開いています。
2日は大潟町小学校の5、6年生およそ120人が参加し、直江津沖でメタンハイドレートの調査に当たっている東京海洋大学の青山千春特任准教授から話を聞きました。
東京海洋大学 青山千春さん
「メタンガスを燃やして発電することもでき、熱を取り出すこともできる。そのメタンハイドレートがすぐ近くの海にいっぱいある」
メタンハイドレートは、メタンガスと水が低温、高圧の状態で結晶化したものです。火を近づけると燃えることから「燃える氷」と呼ばれています。
資源が乏しい日本にとって、安定した国産エネルギー資源として活用できると注目されています。
授業では掘削方法などが紹介されたほか、メタンハイドレートの容器に触れて冷たさも体感しました。このあと、メタンハイドレートが燃える様子を観察しました。
児童
「新潟の海にあると知ってびっくりした」
「冷たいのに燃えるのに驚いた。たくさん掘られ未来に役立つと良い」
東京海洋大学 青山千春さん
「エネルギー資源がたくさんあることを知ってもらい『未来が明るい』と感じてほしい。児童には地元のエネルギー資源を活用する仕事や研究する仕事に就いてもらえれば最高です」
なお経済産業省では、2030年度までに民間企業がメタンハイドレートの生産を始めるとした目標をかかげています。
県では一般を対象にしたメタンハイドレートの講演会を12月23日(月)に上越文化会館で開きます。講師は子どもたちの指導にあたった青山千春特任准教授です。
申し込み方法など詳しくは、新潟県のホームページをご覧ください。
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