2024年11月05日 18:04更新
上越市中郷区の泉縄文公園で1年以上かけて行われた竪穴式住居の復元作業がほぼ終わり、4日(月)にお披露目イベントが開かれました。中はどうなっているのでしょうか?
これが復元された竪穴式住居です。中に入ると大人6人が座れるほどの空間があり、火を使って肉や魚を焼いたり、木の実を煮たりすることができます。天井には煙を出すための穴が開いています。
住居の大きさは直径およそ5メートル高さ2.5メートルで、屋根を含め全体が土で覆われているのが特徴です。復元したのは中郷区の縄文文化を発信している市民団体「縄文学校」です。作業は去年5月から始まりました。入り口の屋根に土をかぶせる以外はほぼ終わっています。
作業は地元の中郷小学校4年生や市内の小学生も手伝いました。
作業に参加した児童
「土を盛る作業をした。中に煙が出る穴もあってすごい。縄文人がここで暮らしていたのだと思った。竪穴式住居を作った価値があったと思う」
お披露目イベントには作業を手伝った児童や保護者などが参加しました。住居の中では石を組み合わせて炉が作られ、縄文土器でイモなどを茹でて振る舞われました。そのほかまが玉づくりや火起こし体験などがあり、参加者は縄文時代の暮らしを体験しました。
参加者
「火がついて感動した。昔の人は大変だったというのがわかった」
「土器や土偶の模様など縄文が好き。縄文人になった気分でうれしい。竪穴式住居は縄文が感じられて良い」
「上越に縄文時代の遺跡があることを知らなかった。おもいしろい企画だと思って楽しみにして来た」
復元作業は今年、雪が降るまで続きます。
縄文学校 博田純代表
「お披露目できてほっとしている。学術書には住居のサイズなど書いてあるが、住居を作ると楽しいとは書いていない。おもしろかった。2年でひとつ復元して縄文時代の集落のようにしたい。縄文人の気持ちや分んかを継承していきたい」
竪穴式住居は公園を訪れた際、自由に見学することができます。縄文学校では、今回のようなイベントを来年春、サクラの開花に合わせて開く予定です。
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