2017年11月10日 10:54更新
水害から地域を守るための技術を消防団員や自治体の職員に伝える、指導者を育てる講座が9日に上越市で開かれた。
講座は国土交通省北陸地方整備局がおととしから開催している。近年、水害が増えている一方、水防の経験者や技術を指導できる専門家の高齢化が進み、技術を指導できる専門家を育てる必要がある。
講座は2年がかりで、水防についての基礎知識や技術など、6回の講座を受講すると「水防技術伝え人」と呼ばれる指導者になる。
9日は3回目の講座が開かれ、県内だけでなく福島県や長野県の北陸地方整備局の職員や、新潟県の職員など15人が参加した。長年水防に携わってきたOBの職員や水防技術伝え人から縄の結び方や、土のうの積み方などが伝えられた。
土のう積みでは、堤防から水が漏れ出した時に堤防が決壊するのを防ぐための「月の輪工」を行った。
「指導者は早く、効果的に土のうを積むためには声を掛け合うことが大切だ」と話し、参加者は水防の技術と技術の伝え方の両方を学んだ。
講座はあと3回行われ、増水した川に樹木を流して勢いを緩める「木流し工」と呼ばれる水防技術などを学ぶことになっている。
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