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不登校の児童生徒の「学びの多様化」を検討 専門家と意見交換

2024年10月02日 16:38更新

全国で不登校の児童や生徒が年々増えるなか、上越市教育委員会はこうした子どもたちが安心して学べる場を整えるため、いまある学校とは別に「学びの多様化学校」いわゆる「不登校特例校」を設置するか検討しています。設置について専門家からは必要とする意見がある一方で、通学時間や学習内容をどうするかなどの課題もあがっています。

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上越市教育委員会によりますと、市内では不登校の児童生徒が増加傾向にあり、昨年度は中学生が264人、小学生が140人、合わせて404人と、前の年より2割ほど増え、過去最も多くなりました。

こうしたなか、市教育委員会では不登校の児童や生徒が安心して学べる場や居場所をつくり、支援の充実につなげようと、検討委員会を今年度4回開き、専門家と意見交換をしてきました。

参加したのは上越教育大学の教授や臨床心理士など14人です。会議は全て非公開で行われました。教育委員会では学校に行きづらく集団生活が苦手な児童生徒について、学校とは別に学べる場を作る「学びの多様化学校」いわゆる「不登校特例校」を設置するか検討しています。これについて専門家からは必要とする意見がある一方で、通学時間や学習する内容をどうするかなどの課題もあると話しました。

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検討委員会座長 上越教育大学教授 高橋知己さん
「場所さえ作ればいいという問題ではない。『学びの多様化学校』を設置するとしたら、カリキュラム、場所をどうすかが問題になってくる。運用に関してはいろいろと困難な面も。どうクリアしていくか」

このほか委員会では特例校の設置に限らず、不登校になる前やなりはじめ、学校に行きづらく人と会うことに抵抗があるなど、児童生徒一人ひとりの悩みに個別に対応する支援センターの充実や、フリースクールとの連携についても話し合われました。

上越教育大学教授 高橋知己さん
「自分の居場所をどうしたらいいか迷っている子どもがいたときに、それを社会がどう支援できるかが大きな課題。その実現に向かって教育委員会が取り組んでくれることを期待している」

市教育委員会では専門家の意見をもとに具体的な取り組みを検討することにしています。

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