2024年07月25日 04:00更新
今月28日(日)に行われるインターハイ陸上競技に、県立高田高校のいずれも3年生、植木大悟さんと小山快晴さんの2人が初めて出場します。植木さんは400メートルと800メートル、小山さんは三段跳びで、8位以内の入賞を目指します。
植木大悟さんは、先月の北信越大会400メートルで4位、得意の800メートルで2位に入り、インターハイへの初出場を決めました。植木さんの自己ベストは、400メートルが48秒45、800メートルが1分52秒83で、いずれも高田高校の陸上部では歴代トップの速さです。北信越大会の400メートルでは、自己ベストを更新する勝負強さを発揮しました。
成績を残しましたが、万全の状態で臨んだわけではありませんでした。実は大会の1週間ほど前に右足のすねを痛めてしまい、痛みをこらえながらテーピングをした状態で出場しました。いまも痛みが残り、完全には治っていません。このため、取材をした日はジョギングや筋力トレーニングだけの軽い練習で汗を流しました。
植木さん
「けがをして悔しかった。他の人が練習するなかでできない焦りがあるし、今も練習を詰めていない。けがをしている間は、バイクトレーニングや筋トレで筋持久力や心肺機能を落とさないように励んでいる」
インターハイではけがの状態をみて、種目を800メートルに絞るということです。本番では短距離選手並みのスピードを生かしたいと意欲を燃やしています。
植木さん
「これまでたくさんの人に迷惑をかけてきた。恩返しできるような走りをしたい」
一方、小山快晴さんは男子三段跳びに出場します。北信越大会では14メートル49センチを跳んで見事優勝し、インターハイへの初出場を決めました。自己ベストを70センチほど大幅に更新する大ジャンプでした。
小山さん
「優勝できると思っていなかったのですごく驚いた。3本目が終わった時点では7位で、インターハイ出場は決まっていなかった。いい記録を出してやるという気持ちで集中できていた」
なぜ記録を更新できたのか、それは助走を見直したためです。これまでは止まった状態から助走していました。しかし県大会以降はその場で数回、足踏みをしたあと助走するように変えたことで走るスピードが上がり、踏み切りにも勢いがつきました。練習では3メートル50センチごとにコーンを置き、ホップ・ステップ・ジャンプを繰り返していました。
小山さん
「課題は2歩目のステップで潰れてしまい距離が稼げないこと。そこで体を支えて距離を稼げるような跳躍練習を繰り返している」
インターハイの目標は、自己ベストを20センチほど上回る14メートル70センチです。成功すれば、決勝進出が決まります。
小山さん
「ここまできたら後は全力で楽しみたい。大舞台と考えると緊張してしまうので、自分ができることを全力でやりたい」
インターハイ陸上競技は、今月28日から来月1日まで福岡市で開かれます。
高田高校陸上部顧問の中川昌弘教諭は「植木には全力で走ってきてもらえるように送り出したい。小山にはファールにびびらず一本一本跳んでほしい」と話していました。
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