2024年06月29日 08:54更新
高田城址公園観桜会が来年の春に100周年を迎えます。上越市ではサクラの「長寿命化計画」として、10年前からサクラの木の健康状態を調べ、土壌の改良などを行っています。現在、3期計画のうち2期目が終了し、この5年間の成果について評価や調査が行われています。
高田城址公園のサクラの木の調査は、今週24日から本格的に始まりました。調査員4人が5日間かけて、公園内にある2200本のサクラや土壌の状態を調べています。
上越市都市整備課 長﨑凌さん
「(調査)今までのサクラの管理方法の現状維持か 植え替えなどの指標に。総合的に判断し、今年1年かけて計画を定める」
公園内のサクラ、ソメイヨシノの寿命は約60年と言われていますが、園内には樹齢100年以上と言われるものもあります。第1期の調査では、2200本のうち約9割のサクラで一部枝が枯れていたり、葉の密度が低いなどの劣化が確認されています。
今回の調査では、専門の調査員がサクラの幹1本1本を小槌で叩いて幹の中に空洞がないかを調べたり、過去の調査結果と比較して、変化がないかを確認していました。
調査するのは木だけではありません。園内11か所の木の周りの土壌について固さや水の浸透具合なども調べます。調査員は、土の中に先の尖った棒を突き刺して、どのくらい深くまで入るか確認していました。過去の調査で土壌が固かった箇所は、肥料などを混ぜた改良剤を入れて改善を図ってきたということです。
調査員
「ここは比較的、水はけがいい」
調査は今週28日まで行われ、ことしの秋、評価が良くなかったサクラの木について、さらに詳しく調べることになっています。調査の結果は、来年度からの第3期計画に反映されます。
上越市都市整備課 長﨑凌さん
「来年、観桜会100周年。節目の年。期待に応えられる計画策定にしたい」
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