2024年06月21日 15:23更新
かつて上越市三和区の谷内池に咲いていた絶滅危惧種のオニバスを復活させようと、上越市立三和中学校の生徒が20日(木)、池の底からオニバスの種を取り出す作業に汗を流しました。 谷内池にはかつてオニバスが群生していました。しかしハスやジュンサイが生い茂り、日光が十分当たらなくなったことなどから、12年前の2012年を最後に花が咲いていません。三和中学校ではオニバスの復活を目指し、2年前から谷内池の底から取り出したオニバスの種を学校のプールで育て、花を咲かせることに成功しています。 この日は3年生42人が4班に分かれて作業をしました。生徒は池に入り、スコップを使って深さおよそ1メートルの池の底から泥ごとオニバスの種をすくい取りました。このあと泥の中から種を探した結果、129個が見つかりました。
泥の中から種を探し出した3年生
「結構たくさん見つかってうれしかった。発芽することやオニバスが復活することを願いながら作業した」 生徒は種をペットボトルの中で育て、芽が出たらプールや谷内池の日当たりがいい場所に植えることにしています。
オニバスの復活に向けた取り組みは、三和中学校のほか、市民団体「三和の自然と地域を育む会」と「新潟県生態研究会」が協力しながら進めています。
谷内池では先月、育む会と研究会が種を日当たりが良い場所に移し替えています。去年はプールで、8月上旬に花が咲いています。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.