2024年06月21日 17:45更新
上越市南高田にある小竹製菓では、上越産の小麦を使ったパンの製造に取り組んでいます。20日(木)は上越市柿崎区下小野にある農家の田中輝さんが管理している麦畑で麦の収穫作業が行われました。
田中さんの麦畑では去年の秋、およそ13ヘクタールの畑に寒さや病気に強いと言われる「ゆきちから」という品種の種をまき、収獲の時期を迎えました。小竹製菓では地元の小麦を使ってパンやクッキーを製造しようと、2019年から田中さんに麦の栽培を依頼しています。
この日は、小竹製菓の小竹孝雄さんとスタッフのほか、麦で醤油の醸造に取組んでいる町田醤油味噌醸造場の町田靖典さんも参加して鎌を使って手刈りで麦を収穫しました。
このあと、田中さんがコンバインで刈り取り、全部でおよそ300キロの麦を収穫しました。
田中基輝さん
「穂が出た後の天気によって穂に虫が入ってしまう。それがなかったので良かった。柿崎産はなかなかないので欲しい人がいればその間は頑張って作る」
田中さんの畑では麦につく虫を防ぐ農薬以外、除草剤などは使わずに栽培しています。上越で麦を栽培している農家は少なく上越産の麦は珍しいということです。
小竹製菓 代表取締役 小竹孝雄さん
「小麦粉は世界中からすぐに集められる。だけどその小麦粉は使わずに、この気候風土 この土地で出来た麦だけで作ったパンにおもしろさとやりがいを感じている」
小竹製菓では、収穫した麦を全粒粉に加工し、風味を生かしたパンや焼き菓子を11月に販売する予定です。また町田醤油味噌醸造場では、地場産の麦を使った芳醇な醤油を仕込んでいて今年中には販売する見込みです。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.