2024年05月23日 18:00更新
田んぼに水を送る給水栓を守るための鉄製のふたが今年2月ごろから上越市吉川区で500枚以上相次いでなくなる被害が出ています。警察では何者かが売るために盗んだとみて巡回を強化しています。
吉川土地改良区
「本来は鉄板が置いてある。今は木の板で代用している。見えている田んぼ全部盗まれた」
吉川土地改良区は雪が解け始めた2月ごろ吉川区内の6つの地区に設置してある給水栓に異常がないか見回りをしました。
その結果、大乗寺地区と竹直地区の205か所で給水栓を守るための鉄製のふたが410枚なくなっていました。
ふたは給水栓が塩化ビニール製のため、紫外線や雪の重みで傷んだり壊れたりしないように1か所に2枚設置されています。大きさは1枚縦30センチ、横60センチで重さはおよそ5キロです。被害総額は200万円以上です。ふたがなくなる被害は去年の4月ごろから確認されていました。
吉川土地改良区
「農業用の施設(ふた)が多く盗まれたのは今回が初めて。あまりにも被害が多いのであきれている。もう戻ってこないと思って諦めている」
吉川土地改良区は竹直地区に残っていたふたおよそ150枚を回収し、今年4月に警察に被害届を出しました。
吉川土地改良区
「農家にとっては大事なもの。代用品を揃えるのも出費なのでやめてほしい。できればそっとでいいから返してほしい。今後盗まないでほしい」
一方、大潟あさひ土地改良区でも、管轄する吉川区の一部で鉄製のふたが120枚なくなっているということです。警察では何者かが売るために盗んだものとみて巡回を強化しています。
また市内では今年、市道の側溝に設置してあったグレーチングが盗まれる被害も相次いでいて、市は警察に被害届を出しています。
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