2017年10月27日 16:49更新
インフルエンザの流行を前に、ワクチンが不足している。上越市内の医療機関では現在、ワクチン接種の予約が難しくなっている。ワクチンは12月下旬に入荷できる見通しで、医療機関では「例年より遅れて接種することになるが安心してほしい」と呼びかけている。
インフルエンザの流行は、冬にピークを迎えるため、ワクチンの接種が10月から始まる。しかし、今年はワクチンの製造量が昨年の使用量を下回り、ワクチンが不足している。このため、上越市の「塚田こども医院」では、ワクチンの数に対し、接種の予約や接種した人の数が9割に達していて、現在予約を受け付けることが難しくなっている。
塚田次郎院長は「ワクチンは各メーカーが5月から作っているが、選んだ〝型〟の増殖がうまくいかなかった。そのため去年使った株に戻して作り直している。その結果、製造が1か月以上遅れた」と分析する。
ワクチンの不足を受け、厚生労働省は13歳以上が接種する回数を、原則1回にするよう医療機関に求めている。
ワクチンは効果が現れるまで2週間ほどかかるという。ワクチンが次に入荷される時期は12月下旬の見通し。「塚田こども医院」では例年、ワクチンの接種が12月下旬には終わっているため、接種が遅れる人は手洗いなど基本的な予防がさらに重要になる。
塚田次郎院長は、「インフルエンザは1月中旬から流行し2月上旬にピークを迎えることが多い。ワクチンの生産量は去年と比べてさほど落ちない。接種する時期が例年より遅い12月下旬になる人も多いと思うが、十分間に合うので安心してほしい」と話している。
※2017年10月27日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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