2024年05月02日 08:41更新
5月に入り、上越市と妙高市では本格的な田植えシーズンを迎えています。去年は夏の猛暑と水不足で、上越産のコメは収穫量が全国で最低水準となり、一等米の比率も下がるなど、大きな影響が出ました。こうした中、農家では猛暑の影響を受けにくいコメづくりを目指し対策に工夫を凝らしています。
上越市清里区のグリーンファーム清里ではおよそ170ヘクタールの田んぼでコシヒカリを中心に、7品種のコメを栽培しています。
今年の田植えは先月23日から始まり、1日(水)は早生品種の「こしいぶき」の苗を植えていました。グリーンファーム清里では去年、水不足と猛暑の影響でコメの等級が大きく下がり、ほとんどが2等米、3等米でした。こうした状況を踏まえ、今年は猛暑の影響を受けにくいコメづくりに取り組みます。
その対策のひとつが、栽培する品種の割合を変えたことです。メインの「コシヒカリ」を2割ほど減らし、その代わりに収穫が遅い「みずほの輝き」を増やしました。これにより、水が必要な時期をずらすことができ、高温のリスクを減らすことができます。
また、去年は田んぼのひび割れで水が漏れる被害があったため、今年はあぜや土壌を固める作業にも取り組みます。
保坂一八 代表取締役
「気温が高くなるとイネが疲れる。イネの状態をみてイネがバテぎみなら途中でいつもより肥料を多めに入れてあげる対策も必要。おいしさと等級は比例しない。でも一等米を作るように努力をする」
田植えは5月いっぱい続く予定です。
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