2024年05月01日 18:15更新
作業時間と生産コストを減らそうと、GPSが付いた自動運転型のトラクターを使い田んぼに溝をほって、直接コメの種もみをまくスマート農業の実演見学会が4月30日(火)に上越市板倉区で行われました。
見学会はスマート農業の技術を広めて生産コストの削減や担い手不足の解消につなげようと上越市が開きました。参加したのは地元の農家や農業関係者などおよそ90人です。見学会ではGPSが付いた自動運転型のトラクターを使い、田んぼに直接コメの種もみをまく機械の説明が行われました。トラクターの後ろには溝を掘る機械が取り付けられています。
田んぼは雪が降る前に代かきを済ませ、春に種をまきます。トラクターは田んぼ乾いている状態で動かします。
トラクターが進むと深さ5センチの溝が作られ、そこへ種が落ちていく仕組みになっています。作業は2人ほどできます。通常、田植えは種をハウスなどで苗に育てたあと、田んぼまで運んでから行なうため手間や労働時間を減らせるということです。 4月30日は板倉区の農事組合法人高野生産組合の田んぼで実演会が行われました。
上越市農政課 佐藤朋美課長
「経営規模が大きい農家にとって限られた労働力で大きい面積をこなせる。それによって生産コストが抑えられる」
高野生産組合では7年以上前からこの機械を活用していて、今年もおよそ70ヘクタールのうち30ヘクタールほどで直接田んぼに種をまきます。
農事組合法人 高野生産組合 閏間忠裕代表理事
「(コスト)単純に1割半くらい落とせる。かかる経費が上がっているので人件費を抑えているがなかなか大変」
この日まいた種もみは10日から2週間で芽が出て、そのあと田んぼに水をはります。収穫はコシヒカリの場合、通常よりも数日遅い9月中旬になります。
農事組合法人 高野生産組合 閏間忠裕代表理事
「基本通りにまっすぐまいて管理をしっかりすれば稲になる。長年積み重ねた経験はそれほど必要ない。スーツというわけにはいかないが、大変な格好をしなくても作業できて一般の会社並みの給料が払えたら」
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