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盲目の女旅芸人 杉本キクイの杖や笠 瞽女ミュージアム高田に展示

2024年04月26日 09:16更新

盲目の女旅芸人、最後の高田瞽女と呼ばれた杉本キクイなどが実際に使った貴重な杖や笠などが、初めて上越市東本町1丁目の瞽女ミュージアム高田に展示されています。

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展示されているのは盲目の女旅芸人、最後の高田瞽女と呼ばれた杉本キクイや旅を共にした養女のシズなどが使った、杖や笠など6種類です。展示は3月上旬から始まりました。

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上の写真は高田瞽女が実際に使った褄折笠です。 能生谷の特産品で、ネマガリダケとスゲで編んでいます。

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端を意味する「つま」が折れた状態になっていることから褄折笠と言われています。

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瞽女ミュージアム高田 小川 善司さん
「2年でも4年でもだめ。3年たったネマガリダケを(骨に)使う。雪の重みで曲がったりしなったりする。強靭さを利用するのでは」

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上の写真は杖です。目の見えない瞽女にとっては欠かせないものでした。杖は木製で長さは1メートルです。

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瞽女ミュージアム高田 小川 善司さん
「曲がる部分のすぐ下に点字の金具が巻かれている。実際に杉本家の杉本キクイさん、養女のシズさん、難波コトミさんたちが生活しながら使っていたもの。1年300日旅をしていた」

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今回展示された杖やかさなどは、上越市東本町4丁目にあった杉本キクイの自宅にありました。建物は杉本家の三代目の親方にあたるキクイが住む前から先輩の瞽女が住んでいた場所で、150年以上前に建てられました。杉本キクイが41年前に亡くなったあとは住宅として使われてきましたが、老朽化で解体されることになりました。

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瞽女ミュージアム高田の小川善司さんは、住宅にキクイなどが使った貴重な道具が残っていることを知り、住宅の持ち主に相談して譲ってもらいました。住宅の解体工事は4月22日(月)から始まりました。

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この工事を見守る人がいます。工事現場の前に住む杉本正彦さんです。曽祖父が杉本家の初代親方、杉本マセのきょうだいにあたります。実際に杉本キクイに会っていて、家を訪ねたことがあります。

杉本正彦さん
「家も関係していた。昔行ったり来たりしていた。なじみがあった。なくなるのはさみしい。実際に現場を見てもらうことはできないが、ミュージアムで瞽女の生活を見てもらえれば」

瞽女ミュージアム高田 小川善司さん
「もうなくなれば終わり。実際に杉本家の瞽女さんたちが使っていたものは二つとない。瞽女さんの力強く生きた生き方などを知ってほしい」

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