2017年10月23日 17:44更新

超大型で非常に強い台風21号が、きょう23日明け方から昼前にかけて、新潟県に最接近した。この影響で上越市や妙高市では暴風や大雨による被害が相次いだ他、広い範囲に避難勧告が出された。

新潟地方気象台によると、23日午後２時までの24時間の降水量は妙高市樽本で180㎜を超え、観測史上最大を記録した。また各地で10月の観測史上最大の雨量を記録するなど大雨となった。このため関川や保倉川、矢代川の水位が上がり氾濫する危険が高まり、上越市の和田地区や保倉地区などに避難勧告が出されました。

この大雨は、通勤通学の時間帯に重なったこともあり、市民生活に大きな影響が出た。えちごトキめき鉄道が全ての路線で運転を見合わせた他、JR信越線、北陸新幹線で一部運休。高速道路も一部の区間で通行止めとなりました。さらに市街地のいたるところで道路が冠水し、通行できなくなった。

上越市鴨島1

上越市稲田では、住宅地に水があふれたため消防がボートを出して住民を救助する事態に。

桑取地区 西山寺

一方、桑取地区の西山寺では、増水した川によって県道がえぐられ通行ができなくなった他、地下に埋設された水道管も破損し付近が一時断水した。なお、この場所には迂回路があるため周辺の集落が孤立することはなく、水道管の仮復旧も23日中に終わる予定。

上越市によりますと23日の正午現在鴨島や仲町、土橋などで床上浸水を15件、床下浸水を78件確認。道路の冠水は16か所で発生し、一部では通行できない状態が夕方まで続いたということ。

なお、ケガをした人など人への被害は確認されていない。

23 日の午後になると雨は峠を越え、川の水位が下がり 危険がなくなった地区から順次避難情報が解除された。