2024年04月07日 04:00更新
視覚障がい者教育の先駆けとなった、高田盲学校の歴史や教材に使われた資料などが上越市本城町の市立歴史博物館に展示されています。
高田盲学校は、明治24年に日本で3番目の盲学校として上越市の高田に設立されました。会場には、眼科医で自らも失明の危機を体験し視覚障がい者教育の必要性を訴え学校設立に尽力した大森隆碩の肖像画をはじめ、開校にまつわる資料など25点が展示されています。
これは開校間もないころに実際に使われていた教材です。
特殊な紙に おうとつを付けて文字が浮き出すように印刷されていて、生徒は指でなぞって文字を認識しました。
修学旅行で訪れる京都の街を事前学習するため、立体的に表した地図もあります。これらの多くは教員が工夫して作ったもので、生徒は指でなぞって使いました。
ほかにも高田盲学校の元教員で児童文学作家の市川信夫さん直筆の年表や、昭和に建てられた校舎の立体模型など貴重な資料が並びます。
歴史博物館が高田盲学校の資料を展示するのは今回が初めてです。
歴史博物館の荒川将学芸員は「触って文字を習得するための教材の自治物が展示されているところが見どころ。視覚障がい者教育の先駆けとなった高田盲学校が上越市にあったこと、学校の歴史や使われていた教材を知ってほしい」と話していました。
高田盲学校資料展は6月16日まで上越市歴史博物館で開かれています。
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