2024年03月29日 18:17更新
夏に海水浴客でにぎわう上越市大潟区鵜の浜海水浴場の砂浜の6割が削られました。原因は、強風や高波です。市では、海水浴場の位置を西側にずらすなどして、夏の海水浴シーズンに間に合わせるよう対応を検討しています。
砂浜が削られたのは、上越市大潟区の鵜の浜海水浴場の一部です。
写真提供:柿崎区総合事務所(ことし1月3日)
上の写真は、今年1月3日に撮影された人魚像が設置されていた土台の写真です。土台の周りには砂浜がありました。
そして、上の写真が3月28日(木)に同じ場所で撮影された画像です。砂で覆われていたはずのコンクリートがむき出しになっています。
鵜の浜温泉旅館組合 丸山 政仁 組合長
「ここまで間違いなく砂があった。今はない。高さ3メートルほど」
写真提供:柿崎区総合事務所
鵜の浜海水浴場を管理する柿崎区総合事務所によりますと、海水浴場として利用している砂浜は幅 およそ120メートルで、このうちおよそ6割にあたる70メートルほどが削られました。原因は、強風や高波です。砂浜はここ数年少しずつ削られ、今年1月下旬、被害が広がったと見られています。
写真提供:柿崎区総合事務所(ことし8月11日)
鵜の浜海水浴場にはシンボルの人魚像があり、その前には砂浜が20メートルほどありました。
しかし、砂浜が削られたことを受け、柿崎区総合事務所が去年12月、一時的に取り外して保管しています。台座は高さ2メートルあり、いまは段差ができて危険なため、バリケードが設置されています。
このままでは夏の観光に大きな影響が出るとして、市は今月25日(月)に地元の観光協会や温泉組合などと今後の対応を協議しました。
鵜の浜温泉旅館組合 丸山 政仁 組合長
「市と県の方にも『夏までには改善策を!』と頼んだが、そこに期待するしかない。一度こういうところだと印象づくと、信頼を回復するまで多くの年月がかかる。元に戻らないにしても、ことしや来年あたりに少しでもいい状態にしてお客さんを迎えたい」
市では海水浴場の場所を西側の直江津側にずらし、砂浜を平らにしたうえで夏の開設に間に合うよう準備を進めるとしています。今後具体的な対策について、4月に地元関係者などと協議会を開く予定です。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.