2024年03月26日 17:26更新
能登半島地震以降、現在も地震活動が続いているとして、気象庁は津波の観測体制を強化するため26日(火)直江津港に臨時で津波観測装置を設置しました。これにより潮位データがリアルタイムで気象庁のホームページで確認できるようになります。
津波観測装置が設置されたのは、みなと風車公園の近く直江津港の岸壁です。この津波計は海面に電波を飛ばし戻ってくるまでの時間を計測し海面の高さを測ります。現在の潮位から最大でおよそ3メートルから4メートルまでの津波を観測できます。このほか、海面の変動で起こる水圧の変化を計測し、海底から最大20メートルまでの波を観測できる巨大津波計が設置されました。
津波観測装置は能登半島地震以降も付近で地震活動が続いていることから、今後の観測体制を強化するために気象庁の職員が設置しました。気象庁によりますと、上越市では能登半島地震の津波が到達後、陸地に押し寄せた高さを示す遡上高が5.8メートルでした。
気象庁 野崎太 調査官
「今後も能登半島付近の海底で地震が起きた場合、津波発生の可能性がある。上越市は遡上高が5.8メートル。今後もきちんとした観測が必要。」
津波観測装置は直江津港のほかに佐渡市の小木港にも設置されました。県内に設置された津波観測装置は、新潟市、柏崎市、粟島浦村、佐渡市鷲崎の4か所と今回設置された上越市と佐渡市の2か所を合わせて6か所になりました。
26日設置した津波観測装置は早ければあす27日(水)から運用が始まり、今後は潮位データがリアルタイムで気象庁のホームページで確認できるようになります。
気象庁 野崎太 調査官
「より早く事実をつかめる正確な情報を伝えられる。津波が来てからの避難は非常に危険。大きな地震や津波警報・注意報が出た段階で避難。身を守る行動を。それから津波の高さの確認を」
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