2024年03月14日 04:00更新
昭和20年代から30年代の日常風景を描いた切り絵作品の展覧会が、上越市国府1丁目の五智歴史の里会館で開かれています。
タライで行水。火鉢の上のヤカン。オムツ替えに、親父のゲンコツ。
作品を手掛けたのは、上越市石橋2丁目の西山英夫さん76歳です。西山さんは、定年退職した16年前から独学で切り絵をはじめ、地元、直江津の町や人物をモチーフにした作品を作り、展覧会を開いてきました。その中でも特に好評だったのが、自分が見た昭和の風景を再現したものです。
以来、自分の思い出や写真から昭和の風景をたどり、これまでに500点ほどの作品を作ってきました。今回展示されているのは42点で、ほとんどが新作です。
作品は、図柄を切り抜いた黒い紙の裏から色や模様が付いた和紙を貼りつけて作られています。西山さんによりますと和紙の柔らかい色合いでぬくもりを表現しているといいます。
西山英夫さんは、「この景色は経験した人でないと分からない。すべて消えてしまった。当時育った年配の人に思い出してもらい会話してほしい」と話していました。
西山英夫さんの切り絵展。「消えかけた思い出がよみがえる」は、今月31日まで居多神社向かいの五智歴史の里会館で開かれています。
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