2024年02月27日 15:50更新
柔道のパラリンピック銀メダリストで、視覚障がい者の廣瀬誠さんなどが講師を務める交流会が、上越市の謙信公武道館で25日(日)に開かれました。上越地域の小中学生などがアイマスクをつけて柔道を体験しました。
交流会は、柔道を通して視覚障がい者への理解を深めてもらおうと、上越市教育委員会と上越市柔道連盟が開きました。参加したのは上越地域の小中学生や高校生、クラブ活動の指導者など130人です。
はじめに、日本視覚障害者柔道連盟専務理事の佐藤雅也さんが、柔道パラリンピックのルールについて説明しました。この競技は視覚障がい者が対象になっています。試合はお互いに組んだ状態から始まり、離れたら試合が止まって再び組み直して再開します。
佐藤さんは組み手において、相手の動きを探りながら、技をかけやすい体勢をいかに作れるかが柔道の基本になると伝えました。
続いて参加者はアイマスクをつけて歩き、帯を締めたあと、受け身をとるなど視覚障がい者の体験をしました。
最後はアテネパラリンピックとリオデジャネイロパラリンピックで2度銀メダルを獲得した廣瀬誠さんとの模範試合です。参加者は教わった組み手の基本を意識しながら挑みました。
模範試合をした生徒
「組み手の力が強かった。組んでからスタートするというルールに驚いた」
「つかんだ場所を離さないという、力の強さがすごいと思った。視覚障がい者でも柔道を楽しめる工夫がされていた」
上越市柔道連盟 加藤國治会長
「健常者の柔道は『相手に組ませない』だが、パラリンピックだと『組んだ状態からどんな技をかけるか』に変わる。柔道の基本は組み手なので、参加者はそこを再認識することができたのでは」
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