2024年01月10日 17:49更新
能登半島地震の津波で石川県の漁船が糸魚川市の浜辺に流れ着いたことを、今月4日にJCVの番組「ニュースLiNK」でお伝えしました。その後、石川県珠洲市から直江津に避難していた男性が番組などをきっかけに、漁船が自分のものであることを知りました。10日(水)はその男性の立会いのもと、船の引き上げ作業が行なわれました。
今月4日、糸魚川市や上越市の浜辺に石川県から津波で流れた漁船が見つかり、10日現在上越や糸魚川などの沿岸部では、石川県から流されたとみられる16隻が確認されています。このうち、糸魚川市藤崎では漁船「大栄丸」を地元の漁師や建築会社の協力のもと、およそ30人で砂浜に引き上げました。
引き揚げ作業には船の持ち主、木下太助さんも参加しました。木下さんは元々、珠洲市に住んでいましたが、地震のあと息子が住む直江津に避難しました。木下さんはニュースLiNKなどを見た家族や知り合いから連絡を受け、自分の漁船が藤崎にあることを知りました。
大栄丸 木下大助さん
「一隻は転覆、今の船が行方不明ということでどこかで漂流するかなと思っていたが連絡受け損傷のない姿を見て涙が出た」
「協力をいただいて、油の流出などなくここまでこれたのも皆様のおかげだと思う」
船は11日(木)以降、能生漁港へ車に乗せて運ぶ予定です。しかし、石川県珠洲市の飯田漁港は、まだ漁業ができる状態ではないため、漁船はしばらく能生漁港においておくということです。
大栄丸 木下大助さん
「この先、震災や津波など手のつかない状態なので皆様に迷惑が掛からないようにもう一度珠洲に帰りたい」
なお残りの漁船については、上越海上保安署が県やそれぞれの市と相談しながら引き上げを検討します。
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