2023年11月22日 18:13更新

ドローンを使って空から列車のレールなどを撮影し、鉄道設備を点検するというユニークな実証実験が21日（火）、えちごトキめき鉄道の春日山駅周辺で行なわれました。ねらいはドローンを使うことで作業時間や労力を減らすことです。

実証実験は、国土交通省と航空システムの開発などをしている企業「トラジェクトリー」が、えちごトキめき鉄道などの協力を得て実施しました。

21日（火）は春日山駅周辺でドローンがレールの上を飛び、架線や踏切などの写真を撮影しました。

撮影された画像では、踏切のバーが折れていないか、架線に異常がないかなど、その場所へ行かなくても確認できるということです。

また写真データを蓄積し比べることで、設備の劣化具合などを確かめることができます。トラジェクトリーによりますと、設備の点検はこれまで人が歩いて行なっていましたが、ドローンを使うことで作業時間や労力を減らすことができるということです。

えちごトキめき鉄道 鳥塚亮 代表取締役社長
「線路がどうなっていたかなど見に行かなくてはいけないことがある。基本的に把握はしているが、吊り下げ金具の状態など上空からだとよく分かる。あるとないとでは全然違う。路線の保守や点検に役立つと思う」

トラジェクトリー 小関賢次 代表取締役社長
「点検用途で使うには高度を下げ近づいて撮ったり、飛ばし方だったり研究していかなければならない。高い所や距離の長い所を人でやるより、ドローンの方が効率的に仕事ができることが期待値の高い所。ちゃんと効果が出るか検証し一つひとつ丁寧にやっていきたい」

ドローンを使った点検システムは、2年後をめどに一部で運用が始まる予定だということです。