2023年11月15日 19:24更新
陸上自衛隊とイギリス陸軍による合同訓練が15日(水)から、上越市と妙高市にまたがる関山演習場で始まりました。これに合わせ、市民団体などが演習場の入り口で訓練に反対する抗議集会を開きました。
合同訓練は島の防衛を想定したもので、15日から今月26日までの11日間、陸上自衛隊の演習場などがある国内4か所で行われます。訓練には陸上自衛隊400人、イギリス陸軍200人の合わせて600人が参加します。
上越市によりますと、関山演習場では、15日から来週19日までの日程で射撃訓練が行われることになっていて、準備が16日と17日、訓練が18日と19日に行なわれます。
規模は通常、演習場で行なわれているものと同じ程度だということです。一方、訓練には航空機やイギリス軍の軍用車両は参加しません。イギリス軍は群馬県の相馬原演習場から陸上自衛隊の大型バスで移動し、訓練中は演習場の中に宿泊して、外出の予定はないということです。
一方、演習場の前では15日、市民団体などでつくる「日英共同訓練に反対する上越共闘会議」のメンバー14人が、共同訓練は憲法違反だなどとし、訓練の反対を訴える抗議集会を開きました。
日英共同訓練に反対する上越共闘会議のメンバー
「通常訓練と通達していても(前回は)参加予定になかったオスプレイが飛んだ。緊急事態が起きたらどうするのか。あらかじめ伝えるのが筋ではないか。日英共同訓練をこのまま実施させてはいけない」
上越共闘会議では、今回の訓練を受け13日、上越市に訓練の中止を求める申し入れを行っています。
市民連合・上越 片岡豊 代表
「ひと言で言えば『聞き置く』(聞くだけの)対応しかなかった。この演習自体も『ノー』と言わざるを得ない。戦争に向けての国づくりを阻止したい。これが一番の願い」
一方、上越市の小田副市長と妙高市の城戸市長は今月1日、防衛省北関東防衛局に周辺住民の安全を確保し、事故などが起きた場合の緊急連絡体制を確立することなどを要望しています。
市によりますと、関山演習場での合同訓練は、アメリカ軍の輸送機オスプレイが参加した、日米共同訓練以来3年ぶりです。
訓練は関山での演習が終わったあと、今月20日からは宮城県で行われる予定です。
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