2023年11月10日 18:01更新
上越市三和区の旧「三和ネイチャーリングホテル米本陣」と「米と酒の謎蔵」、「味の謎蔵」を有料老人ホームや有床診療所などに転用する計画が、当初の予定より2年ほど遅れるものの、令和7年9月の開業を目指していることが分かりました。
旧 三和ネイチャーリングホテル米本陣
この計画は、関東を中心に老人ホームなどを展開しているAGRI CARE(アグリケア)が進めています。アグリケアは、上越市から休館していた旧「米と酒の謎蔵」、「味の謎蔵」と「三和ネイチャーリングホテル米本陣」を、それぞれ令和2年、4年に譲り受けました。
旧 米と酒の謎蔵・味の謎蔵
契約では、施設を有料老人ホームと有床診療所などに転用して今年度中の開設を目指していましたが、これまで着工に至っていませんでした。
AGRI CAREによりますと、新型コロナの流行や建設資材の高騰で、計画を見直さざるを得なかったとということです。
9日(木)は地域住民への説明会が開かれ、AGRI CAREの伊藤俊一郎会長が計画の遅れを謝罪したうえ、あらためて令和7年9月の開設を目指していると伝えました。
説明会では、住民から本当に建設できるのかなど不安の声も聞かれました。
AGRI CARE 伊藤俊一郎 会長
「住民が施設に何を求めているのか、地域から話を聞くのは重要と痛感している」
計画では、来年6月から施設のリフォーム工事を始めるということです。
一方、AGRI CAREでは3年前から米本陣の隣にあるログハウスを拠点に訪問診療などを行っていて、現在市内の260人にサービスを提供しています。
三和区地域協議会 髙橋鉄雄 会長
「きょうも家の近くに訪問サービスの車が止まっていた。そこは1人暮らしの家で、利用して安心していると実感した。(施設も)ありがたいものになればと期待」
AGRI CARE 伊藤俊一郎 会長
「三和区や浦川原区などには、現在入院施設がない。住み慣れた地域で入院やリハビリができるのは価値があると考えている」
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