2023年10月05日 04:00更新
米粉に使われるイネの品種「笑みたわわ」をご存知ですか?主に九州地方で栽培されていますが、この「笑みたわわ」を初めて上越市内で栽培した農家が3日(火)稲刈りを行いました。今後は、米粉を使ったパンづくりに役立てるなどの地産地消が期待されています。
「笑みたわわ」は、福岡県や鹿児島県など九州地方で多く栽培されています。この品種で作った米粉をパンなどに使うと、よくふくらむのが特徴です。
上越市内では今年初めて2件の農家が合わせて100アールを栽培しました。3日は上越市小泉にある内山農産の田んぼで稲刈りが行われました。
JAえちご上越によりますと、笑みたわわを北陸地方で育てた事例はあまりないということです。この夏の猛暑でもイネは順調に生育したということです。
JAえちご上越 小出泰裕さん
「茎も太く葉も青々して順調に収穫まできた。田植えの時はどういう生育になるか分からなかったが収穫まで来れて一安心」
内山農産 内山義夫 会長取締役
「面積を拡大するには栽培体系は楽になると思う。ほかの品種が終わり、中休みしてからの刈り取り。大規模農家にとってメリットになる」
新潟県とJAえちご上越では、笑みたわわで品質の安定した米粉ができれば、パン作りで小麦に変わる品種として地産地消に役立つのではないかと期待しています。
内山農産 内山義夫 会長取締役
「上越市で収穫した米を材料に作ったパンが地元で消費されれば、作る場所も人も見えるので消費者も安心して食べられると思う。」
3日はおよそ3000キロが収穫されました。
このあと、乾燥や成分検査などを経て、米粉に加工したうえ県内や長野県などで販売されるということです。JAでは今後3年ほどをかけて、栽培する農家を増やしていく方針です。
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