2023年09月28日 12:23更新
上越市内の小中学生が、昆虫の生態や野菜の育て方など日頃取り組んだ科学研究の発表会が、29日(金)まで市内で行われています。
科学研究発表会は、児童や生徒に科学に興味を持ってもらおうと、毎年上越理科教育センターが開いています。研究には、上越市内の小中学生およそ150人が取り組みました。テーマは日頃の生活の中で感じた疑問や野菜の育て方、昆虫の生態などさまざまです。
このうち、小学校高学年の部では、飯小学校の6年生風間美兎さんが「チョウの大きさと気温の関係」について調べました。風間さんは1年生の時から、市内の二貫寺の森や春日山でチョウを採集して毎年標本にしています。
その中で風間さんは、同じ種類でも採集した年によってチョウの大きさが違うことに気づきました。なぜ大きさに差がでるのか?調べを進めると、チョウは幼虫のとき、エサとなる植物を食べた量で大きさが変わることがわかりました。さらに、5月から7月にかけて降水量が多かった年は、エサの植物がよく成長しチョウも大きくなると考えました。
飯小学校6年生 風間美兎さん
「データを見てどこが特徴があるかを考えたところ(難しかった)上越市だけでなく長野県のチョウも調査したい」
また中学生の部では、上越教育大学附属中学校 科学部の3年生5人が、白い花18種類にインクを吸わせ、どの植物の花びらが一番染まるかを共同で調べてきました。その結果、切り花用の着色剤に入れたガーベラがもっとも染まりました。
調べを進めると、ガーベラは実験した18種類の花の中で最も茎が太く、その分水を吸い上げる管も太いことがわかりました。研究は3年がかりです。
上越教育大学附属中学校 戸田涼峯さん
「3年間通して実験してみれば、科学的な視点からも きれいな花を作れると思い3年間続けた。日常生活でこの研究の体験を生かしたい」
科学研究発表会は29日までユートピアくびき希望館で行なわれます。今回発表された作品のうち全体の2割ほどが、新潟県主催のいきいきわくわく科学賞2023に推薦されることになっています。
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