2023年09月19日 12:08更新
100年以上前、海岸に流れ着いたクジラを売って、その資金を校舎再建の費用に充てた歴史がある上越市立上下浜小学校で15日(金)、クジラへの理解を深める授業が行われました。
上下浜小学校は、今から111年前の明治45年、学校近くの三ツ屋浜海岸にクジラが打ちあげられ、このクジラの売上金を校舎を再建する費用に充てた歴史があります。
15日は、日本鯨類研究所の後藤睦夫さんを講師に招き、4年生11人が学校と縁のあるクジラの生態などを教わりました。クジラの仲間の中で最も大きいのはシロナガスクジラで、体長は最大で34メートルあること。また、呼吸をしてはいたときに海水が頭から吹き出る潮吹きは、およそ11メートルと3階建てのビルほどまで達することなど説明を受けました。
続いて、クジラが実際にどのように音を聞いているのか骨伝導の原理について、児童はあごに特殊な機器をあてて体験しました。クジラの耳は海水が入らないようにふさがっているため、音の振動をあごの先で感じ取り、その振動をあごの骨から耳へと伝えています。
児童
「(シロナガスクジラ)学校のプールより大きくてびっくりした。話を聞いてもっとクジラのことを知りたいと思った。このクジラ学校の歴史を守っていきたい」
日本鯨類研究所 後藤睦夫さん
「クジラがどのような生き物なのか興味を持つことで今後自分で調べていくきっかけになれば」
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